2005年 09月 18日
MIDORI |
サンフランシスコシンフォニーの定期公演にたまに出かけています。
今週は五嶋みどりのバイオリンコンチェルトを含むプログラムということで、以前から楽しみにしていました。
日本にも、当然一流の音楽家はきているわけなのですけれどなかなか足を運ばなかったりする。ひとつにはコンサートの開演時間ですね。日本は大抵7時に始まってしまうので、その時間に仕事を切り上げるのは、残業がデフォルトだった私の場合大変なことでした。アメリカは平均して8時なのでまだ行きやすい。といっても、出張で4日会社を開けてしまっていたため仕事はあっぷあっぷでぎりぎりにしか切り上げられず、結局一曲目は席につけずに立って聞く羽目になったのですけれど。。。
MIDORIのプロコフィエフのバイオリンコンチェルト。彼女の生の演奏を聴くのは4回目なのですが毎回新鮮な気持ちになります。エキセントリックな曲で華のある演奏家ですが、やっぱりプロコフィエフも当たりですね。
日本を代表する女流バイオリニストなのですが、アメリカ人の中には彼女が日本人だということを知らない(ジャパニーズ・アメリカンだと思っている)ひともかなり多いということを、去年のリサイタル(そのときはシベリウスのVnコン)のとき、会話を交わしたアメリカ人から知りました。それは、ある意味、本当に世界でも、アメリカでも成功したということなので同じ日本人として誇らしいながらも、逆に、10歳前から今までの人生のほとんどをアメリカですごしたであろう彼女の意識はどうなのだろう、とも思いました。
アメリカでは、完璧な英語をしゃべっていて国籍がアメリカでも、自分は中国人ですという中国系の人もいれば、生まれた国は外であっても、長くアメリカに住んで意識はアメリカ人という人もいて、そこはもう、ある意味個人の意識の違いかな、と思うこともしばしばあるので。
コンサートが終わると11時近くで、その時間に、夜の早いサンフランシスコではまともに食事ができる店が限られている、ということで毎回Absintheというブラッセリーに流れてしまうのですが、今日もそこの前で席が用意できるのをまっていたら、小柄なアジア系の女性を囲む数人の集団が店に入っていくのとすれ違い。。。目が点になるわたし。
うわっ、MIDORIさんだ!
自分で楽器を抱え、薄いコートを羽織った彼女のその細さと小ささと、もれ聞こえてきた英語は完全にネイティブのアメリカ人のものだったことに小さな驚きを覚えました。
この細い体であんな音楽を。。。と思うと、つい畏敬のまなざしでじっと見てしまいました。振り返ったた時に、目をまん丸にして自分を見つめている日本人女性に気づいたのでしょう、ちょっと笑ってくれました。
店の中にはほかにも会場にいた人が多いと見え、普段はHayes Valleyという場所柄ヤッピーでにぎわう店内にちょっとクラシカルな装いで決めた初老のカップルも多く、パリをイメージしているのであろう店内は西海岸らしからぬ独特の雰囲気になり、コンサート後のこのお店はすきだなぁ、としみじみ思いました。窓の外を見ればゆっくりと霧が流れる9月のサンフランシスコ。なかなか贅沢な夜になりました。
今週は五嶋みどりのバイオリンコンチェルトを含むプログラムということで、以前から楽しみにしていました。
日本にも、当然一流の音楽家はきているわけなのですけれどなかなか足を運ばなかったりする。ひとつにはコンサートの開演時間ですね。日本は大抵7時に始まってしまうので、その時間に仕事を切り上げるのは、残業がデフォルトだった私の場合大変なことでした。アメリカは平均して8時なのでまだ行きやすい。といっても、出張で4日会社を開けてしまっていたため仕事はあっぷあっぷでぎりぎりにしか切り上げられず、結局一曲目は席につけずに立って聞く羽目になったのですけれど。。。
MIDORIのプロコフィエフのバイオリンコンチェルト。彼女の生の演奏を聴くのは4回目なのですが毎回新鮮な気持ちになります。エキセントリックな曲で華のある演奏家ですが、やっぱりプロコフィエフも当たりですね。
日本を代表する女流バイオリニストなのですが、アメリカ人の中には彼女が日本人だということを知らない(ジャパニーズ・アメリカンだと思っている)ひともかなり多いということを、去年のリサイタル(そのときはシベリウスのVnコン)のとき、会話を交わしたアメリカ人から知りました。それは、ある意味、本当に世界でも、アメリカでも成功したということなので同じ日本人として誇らしいながらも、逆に、10歳前から今までの人生のほとんどをアメリカですごしたであろう彼女の意識はどうなのだろう、とも思いました。
アメリカでは、完璧な英語をしゃべっていて国籍がアメリカでも、自分は中国人ですという中国系の人もいれば、生まれた国は外であっても、長くアメリカに住んで意識はアメリカ人という人もいて、そこはもう、ある意味個人の意識の違いかな、と思うこともしばしばあるので。
コンサートが終わると11時近くで、その時間に、夜の早いサンフランシスコではまともに食事ができる店が限られている、ということで毎回Absintheというブラッセリーに流れてしまうのですが、今日もそこの前で席が用意できるのをまっていたら、小柄なアジア系の女性を囲む数人の集団が店に入っていくのとすれ違い。。。目が点になるわたし。
うわっ、MIDORIさんだ!
自分で楽器を抱え、薄いコートを羽織った彼女のその細さと小ささと、もれ聞こえてきた英語は完全にネイティブのアメリカ人のものだったことに小さな驚きを覚えました。
この細い体であんな音楽を。。。と思うと、つい畏敬のまなざしでじっと見てしまいました。振り返ったた時に、目をまん丸にして自分を見つめている日本人女性に気づいたのでしょう、ちょっと笑ってくれました。
店の中にはほかにも会場にいた人が多いと見え、普段はHayes Valleyという場所柄ヤッピーでにぎわう店内にちょっとクラシカルな装いで決めた初老のカップルも多く、パリをイメージしているのであろう店内は西海岸らしからぬ独特の雰囲気になり、コンサート後のこのお店はすきだなぁ、としみじみ思いました。窓の外を見ればゆっくりと霧が流れる9月のサンフランシスコ。なかなか贅沢な夜になりました。
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by lat37n
| 2005-09-18 14:36
| 雑記