2005年 06月 28日
inventory, inventory, inventory....! |
出張帰り、空港について駐車場から車を拾うと夕暮れの色、8時半。朝が、7時開始だったので、もうくったくた。
家について、シャワーを浴びている間、なんだかぽんぽんどどーんという音を遠くに聞いたような。。。
あーっ!独立記念日の花火見損ねたぁ。。。
(写真:家の外にでてれば、まさに見えたはずの景色。以前の花火の時もの)
4th Of July, 独立記念日に仕事というと、アメリカの他業種の友人には本当に驚かれました。確かにふつうではないですね。。。普通、この日は家出BBQして、花火をみるもんです。大体クライアント側も空けたがらないですし。今回は諸事情でリスクが高いエンゲージメントなためこの日程で敢行したもの。
アメリカの会計年度が12月末しめなので、12月末と1月初旬、半期がおわる6月末と7月初旬というのはメーカーさんにとって棚卸のシーズンなのです。で、店舗だったりした場合、お店の閉まっている時間に行うので夜遅くとか休みの日とかがおおい仕事になってしまう。
1年目2年目のスタッフで12月末まるまる休めるなんて人は相当運がいいです。下手したら倉庫で年越しですからね。
で、年俸制で、休日出勤手当ても振り替えもない、となるとこれはもう、平等を帰すために「棚卸立会台帳」をアサインメントコントローラーがつけており、シニアくらいまでは、シーズン1回は泣いてもらいましょうというわけ。さかのぼること、前棚卸シーズンの12月1月。私、出張で日本に帰っており、一つもアサインがされてなかったのですよ。。。お正月日本に返してもらえた、とはいえ、あれも出張だったじゃーん。まあ、しかたない。今回は休日返上。
棚卸立会というのは、わかりにくい私達の仕事ですくない、情景が浮かびやすい仕事でしょうか。クライアントが内部統制の一環として行う在庫棚卸の場にお邪魔して、棚卸が整斉と行われていることを確認し、テストカウントをし、カンサニンにとっても会社のビジネスのネタを目で見る大事な機会です。が、それなだけに棚卸関連のネタには事欠きません。
・わたしが昔在籍していた事務所では、新人研修で、アメリカの提携先がつくった「棚卸立会」の研修ビデオをそのまま見させられました。アメリカの監査法人の棚卸スタイルはジーンズにスニーカー。「ハイ、ジョージ!棚卸立会にきたわよ、ヨロシク」「おお、サンドラ、きてくれてありがとう!」がははは、、、という気楽なもの。その翌週、早速某お堅い一部上場メーカーの棚卸に送り込まれた新人君、ジーンズにスニーカーで出かけてしまった。。。そういったメーカーでは棚卸はむしろ儀式みたいなもので、折悪しく専務さんまでいらっしゃっていたそう。クライアントも彼の上司も固まったというけど一番かわいそうなのは本人。ちなみにこのビデオ、「養鶏場で鶏をテストカウントするときのコツ」など非常に実践的?でディテールに飛んだものでした。
・これは自分の話。工場に行くとテンションがあがりますが、建設現場もちょっと萌え(笑)。で、棚卸の変形バージョンで、建設業のお客さんの場合、工事現場の現場視察というのもありまして、完成か未成かの見極めをかねて現場にお邪魔するわけです。これも安全帽かぶって、「何で女の子がこんなところにまぎれてるんだ」と、現場のおっちゃん達が驚いているのを尻目に、ナントカと煙は高いところがすきということで絶対最上階にあがりたがる私。エレベーターなしで18階まであがりました(たしか、10階まではエレベーターあったんですよ)。ずっとついてきてくれた経理課長さん。翌日からぎっくり腰でお休みしちゃいました。。。わたし22歳とかだったんですもの、若かった。。。
・これは同僚が連れて行った後輩の話。棚卸と時を同じくして、年度が変わってすぐ、現金や手持ちの手形を数えると実査というのも監査手続のひとつです。(実は、アメリカではまずやらないんですけれど)。有価証券実査というのは、「換金性が高いため現金と同じ日に数えましょうと」いうのがお約束。で、新しくクライアントが購入した株券をせっせと数えて封印し、帰ってきたあとで。。。泣きそうな声で後輩から電話がかかってきて「あのう、株券を、調書用紙に挟んで一枚持って帰ってきちゃいましたぁ」。次の朝すぐに返しにいかせたそうですが、封印する前にクライアントさんに確認してもらわないと、会計士のほうが大抵おっちょこちょいですからね。
・私が外資系のアパレルさんの店舗棚卸立会にお伺いした夜のこと。そこのお店の店員さんは全員黒のスーツが決まりだったんですが、それを知らず、まったく同じ装いで行ってしまった私。で、そこの会社の記帳をお手伝いしていらっしゃった税理士さんが、途中からいらっしゃって、テストカウントをするわけでもなく、ただ「立ち会って」らっしゃったんです。そして、私がひとりでレジの現金を数えさせていただいてたところにつつつ、と寄っていらして、低い声で「ねえ、今日何時に終わるの?飲みに行こうよ」と。。。「ご挨拶遅れて失礼いたしました、監査でお伺いしている○○と申します」と名刺を差し出した瞬間に、飲みのお誘いの話は消えてなくなりましたけれど。。。やっぱり女性にとっては非モテなお仕事なのを実感した瞬間。
さて、忘れ去らないうちにInventory ObservationのReportと、テストカウントの結果をまとめてしまわなくては。
(注)ちなみに、今回の立会は私の好きなプラントではなく、現場にいってみたら物流倉庫でした。ぐすん。フォークリフトにのせてもらえたから、まあいいということにするか。。。
by lat37n
| 2005-06-28 18:18
| 雑記